2022.06.20
お家に飾った切り花を長く楽しむためには
こんにちは
段々暑い日が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか
暑くなってくるとお花が長持ちしない、水がすぐ濁ってしまう、、、とお悩みではありませんか?
そこで、今日は私がお花屋さんで働き始めてから知った「切り花を長持ちさせる方法」を、皆さんにお伝えしようと思います。
そもそも、なぜ暑いとお花が長持ちしないのでしょうか。
植物は、葉にある気孔を用いて呼吸をしています。
気孔からの呼吸は気温が低いほど呼吸数が少なく、気温が高くなればなるほど呼吸数が増えていきます。
呼吸数の増加に伴い植物は成長スピードが増進していく仕組みがあるのです。
そのため、花を早く開かせたいときは気温の高い場所に置いた方が良く、
長く楽しみたいときには、気温の低いところに飾ると成長スピードがゆっくりになり、お花が長持ちするというわけです。
暑い夏は植物の成長スピードが早まる時期ということですね。
この仕組みを覚えていると、お花の開花時期を調節したいときにも役立ちますよ♪
では、なぜ水が濁るのでしょうか?
それは、花瓶の中のお水に「バクテリア」が発生するためです。
バクテリアとは高温多湿を好む雑菌で、このバクテリアが増えると、お花が水や栄養素を吸い上げる道管の詰まりに繋がります。
植物は道管と師管からなる維管束を使って水を吸い上げているため、道管が詰まると水が吸い上げられず植物の元気がなくなったり、枯れてしまうという訳です。
では、このバクテリアの繁殖を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?
・こまめな水替え
こまめな水替えが、植物を長持ちさせるために大切な事を、ご存知の方は多いと思います。
私もお花屋さんで働く前は、ぼんやりとこの事は知っていました。
しかし、水替えをする時に、花瓶を食器用洗剤を使ってよく洗う必要があるということは、働き始めてから知りました。
水替えをする時に花瓶を洗剤で洗うことは、バクテリアの繁殖を防ぐために効果があるそうで、お花の持ちに影響します。
また、水替えの際に茎の先端を少し切ったり、ぬめりを落とすため水洗いしたりすると、維管束のつまりが改善され、水を吸い上げる力の向上に繋がりますよ♪
茎を切るときのハサミにもバクテリアが発生するので、刃先をこまめに洗ったり、消毒したりすることもバクテリアの繁殖を防ぐ効果があります。
また、pecheでは、水替えの際に花鮮度保持剤に「クリザールフラワーフード」を少しお水に加えています。
インターネットでも購入できますので、気になった方はチェックしてみてください。
家には猫ちゃんがいるので、お家にお花を飾るときは花鮮度保持剤は使用していませんが、
室温管理や、水替えの時の一工夫をすることで、以前より随分お花が長持ちするようになりました♪
暑くなってきたこれからの時期、みなさんも是非試してみてください。
お花が長持ちする工夫で、今年の夏も花のある暮らしを楽しんでくださいね♪
スタッフ Y より
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